雪景

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そこまで考えて、チャロはハッと我に返り、自分の考えを振り払うように首を振った。 そんなチャロに、セルファー――ではない声がかけられる。 「おい、チャロ。何、サボってんだ?」 「……何でもない」 声を掛けてきた相手に、短く答えてスコップを雪に突き刺す。 ザクッと良い音が立ったのに、チャロより少し年上の相手はそっか、と笑って離れていった。
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