トレスティスの魔法使い
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「頼むっ、弟子にしてくれ!」 「出来ないと、何度も言っているだろう?」 毎日、やって来ては同じことを言う少年――チャロに、洗濯の間に束ねていた黒髪を解きながら、セルファーはやはり同じ答えを返した。 そんな彼に、ぷくっとあどけなさの残る頬を膨らませて。 「おれは、諦めないぞっ……そりゃあ、精霊は見えないけど」 自分で言って落ち込む相手に、やれやれとため息をつく。
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