トレスティスの魔法使い

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そして数年の間、最低限の衣食住を保証して貰う代わりに精霊の力を借りて土地を豊かにしたり、古い建物を治したり病気の手当てをしたりするのだ。 「……あんた、いくつだ?」 「十三」 「おれの二つ上!? フケてんなぁ!」 失礼なことを言う少年の頭に、セルファーは躊躇せずに拳を振り下ろした。 かなり痛かったのか、涙目になっているが構うものか。世の中には『言葉の暴力』というものもあるのだ。
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