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「だから、おれが友達になるっ! 魔法使いになって、ずっと一緒にいてやるよっ」
……嫌われているとは思わない。
だが『特別』という理由で、距離を置かれることの多い魔法使いに向かって、チャロは、躊躇なく言ったのだ――目に焼き付いて離れない、そんな眩しい笑顔で。
「……弟子には、しない」
「なるっ」
「今、ここにどれだけの精霊が集まっていると思う? 無理とまでは言わんが、感じることすら出来ないとなると、一人前になるまで何年かかるか……」
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