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『大和』見張り員が遥か上空にアメリカ軍の偵察機を発見した。
見張り員「左30°マーチン偵察機二機!!」
有賀「対空戦闘用意!!」
兵達「対空戦闘!」
「対空戦闘!!」
有賀「主砲射撃用意!!1番、2番砲塔、三式通常弾!」
2500tを超える主砲塔がゆっくりと旋回、仰角をとって行く、
兵曹長達「艦内退却!」
砲術長「各砲、射撃用意よし!」
有賀「主砲対空射撃、撃ち方始め!!!」
ジリリリリッ!
攻撃命令の直後、艦内中に十数秒間火災警報機のようなサイレンが響き渡った、鳴り終えた後、もう一度短いサイレンが鳴り響いた……二回目のサイレンが鳴り終えた直後…
ズドドオォーーン!!!
7万tを超える艦体をビリビリと揺るがす巨大な爆音と振動が『大和』を包んだ……
伊藤「『無敵の巨砲、雷と吠え』だな…」
伊藤が軍歌の歌詞の一部を呟いた後、天空が爆発した三式弾の紅蓮に咲いた火焔に紅く染まった。
…しかし、弾道は敵偵察機を捕らえず、その遥か高空で炸裂した、
伊藤「偵察機は今は追い払えたがこれから先は戦闘機や爆撃機、雷撃機が襲って来るだろう」
有賀「そんなこと、もう皆判りきったことでしょう」
伊藤「…そうだな」
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