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…1945年4月5日、山口県の徳山沖、日が沈み、薄暗い海面に圧倒的な迫力と威圧感を漂わせて浮かぶ軍艦が一隻、世界最大の艦体に世界最大最強の主砲を備えた世界で最も美しいと言われる、20XX年現在でも「日本一有名」と言っても過言ではない誇り高き戦艦、『大和』…生まれる時代が悪かったために戦艦としての戦闘が叶わなかった悲劇の産物である…今は空襲に怯える市民と共に息を殺してひっそりとしている、まるで『本来、護るべき国民に逆に匿って貰っている』ように…かつて様々な海戦で快勝を愉悦してきた連合艦隊にとって…『大和』にとってこれ程不甲斐無いことは無いだろう。
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