プロローグ

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「ゆーみぃ、こっちおいで」 孝貴が半分あくびをしながらあたしを手招きした。 お気に入りの青いソファーに、孝貴にのっかるようにして寝転がる。 白いカーテンから春の黄色いひかりが射し込んで、お昼ごはんのオムライスを平らげたあたしたちを幸せな気持ちにしてくれる。 孝貴のやわらかいお腹の感触に思わずにやにやしてしまうあたしをよそに、久しぶりにあたしの家に来た彼は、自分の家にいるように安心しきった顔ですーすーと寝息をたて始めた。
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