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「茜っっつ!!!」 私を呼ぶ声が、聞こえた。きっと気のせいだろうと思った、 だけど、なぜか、すごくすごく暖かい。 「茜、こんな所で何してるのっっ?」 声が下の方から聞こえる。それは、私に抱きついた、お母さんだった。 「お母さん?何してるの?仕事は?」 「学校から連絡があって、最近茜来てないって言われたから、先生と一緒に探してたの。」 「ふぅーん。」 バシッ―…。 「いったー。なに「心配してたんだから。何してたの?っつ茜は!!!」 頬を思いっきりひっぱたかれ、なにすんの?っって言おうとした私の言葉をさえぎって、涙を流しながら怒るお母さんを見て本当に心配してくれてたんだなと思った。 「なにがあった?」 優しく聞いてくれる。 「おかあさーーんっっっつ!!!」 私は、思いっきりお母さんに抱きついて、今までの事を全部話した。 「気づいてあげられなくてごめんね。」 「田中さーん!」 声がする方に、顔を向けると担任の日向(ひなた)先生だった。
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