咲かない花

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晩メシも食べおわり、俺はベッドの縁に座っていた。 姉貴は風呂に入っている。 チャンスがあるとすれば、今しかない。 俺は部屋のドアを閉め、再びベッドの縁に座る。 オカズは自分の妄想力。 目をつむり、集中する。 目をつむることで、今まで気付かない音に気付く。 自分の鼻息。 フロ場から聞こえる、姉貴の鼻歌。 姉貴は何をしているだろう? まず、裸だろう。 胸に手を置きながら、シャワーを浴びてたりして。 細い姉貴。 が出るところは、程よく出ている姉貴の乳房は、湯煙で隠れている。 イメージを乳房から、下にゆっくりと移す。 胸の膨らみの円の底をすぎ、 おへそを過ぎて、 下毛がうっすら生える… 「扉閉めて、オナッてんの?」 「わっ!?」 目の前に想像していた姉貴が現われる。 まだ、ズボンも脱いでいなかった自分を褒めてしまう。 「ノックぐらい…」 そこで、言葉は詰まり 息を飲む。 姉貴は濡れた髪のままで、肩にかけたタオルが、二つの乳房を絶妙に隠していて、上着どころかブラもしていない。 下はを履いているが、下着だけ。 「ま、まずは髪ぐらい乾かせよ。」 「えー」と、言いながら片手で、肩にかけたタオルで髪を拭く。 その瞬間、右のふくよかな胸は、完全に露わになる。 「みえた?」 「上着ろ。」 なるべく、冷静そうに言た。 姉貴は「はーい」と言いながら、部屋を出る。 姉貴が部屋を出た後、右手で頭を押さえる。 心臓はバクバク言っていて、修まりそうにない。 それなのに、姉貴はまた部屋にやってくる。 片手をビシッ、と前に出しながら 「ちゃーんと、上着て着たぞ。」 でも下着はつけていない。 乳房がTシャツに浮いている。 俺は姉貴から、目を逸らす為、窓に向かって歩き、開ける。 そこから顔を出して、少し落ち着く。 振り向けば、 「とぉ!」 って、言いながら人のベッドに飛び込む姉貴。 「濡れた髪で、乗るな。」 「いいじゃん、汚いわけじゃないし。」 なにか言い返そうとして、辞める。 「ねぇ…ひろ。」 何処から出したのだろう、手に一本の・・・・・。 一本の棒を俺に向けながら甘えた声をだす。 「ココも、綺麗にして欲しいな。」 「自分でしろ」、そう言おうか迷った。 迷ったけど、 「わー、ったよ。」 俺は了承してしまう。 「ヤッタ!」 多分、この笑顔が見たかったから…。
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