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自分の身体を指でなぞる。
「…ベタベタ。」
その後、ため息を吐く。
自分がどうしようもなく変態なのは知っている。
こうゆう夢をよくみてしまう。
自分が登校するのに電車など使わないし。
そんな事を考えながら、机の上をみる。
昨日、英語の宿題を片付けていた。
その時さっきの夢のような妄想が巡った。
自分が嫌になって、ベッドに潜り込んだら…。
「はぁ…。」
まだ、5:30とゆう時刻。
汗臭い身体を流す為にシャワーを浴びる。
髪を乾かしながら、台所に向かう。
テーブルに置かれた、置き紙には『遅くなる』
とだけ、書かれている。
朝5:30より早く出て、夜遅くに帰ってくる親の仕事を想像する。
…自分がどうしようもない変態である証明の確認でしかなかった。
そこから、弁当を作り始めると
兄(にぃ)がやってくる。
パンツに手を入れ…ボリボリかいている。
(下品!)
「あいつら、おせーのか?」
「…みたい。」
「じゃあ、今日
女連れ込むわ。」
「ふぇ!?」
「だから、今日7:00ぐらいまででいいからさ、
どっかで、時間潰してきてくれ。」
「急すぎるよ!」
「ぁ~…、じゃあ、一緒に抱…イテェ!?」
最後まで言う前にスネを蹴りつけた。
「…痛ぇ~。
たくっ、お前も、どっかで男と遊んでこいよ。」
「あぅ…。」
「好きな男とかいないの?」
「…いないもん。」
「じゃあ、遊べば?
男なんて胸触らしたら、我慢なんて出来なくなんだからよ。」
笑いながら、引っ込む兄。
「エロ兄!」
自分が変態なのは、いくらか兄のせいであるのは間違いない。
弁当箱を風呂敷で包み、髪をセットしに洗面所にいく。
終わった後に台所に戻ると、兄が弁当箱を持ってすでにいってしまったみたいだ。
(好きな…人か……)
小さい時、一人いた。
でもそれは、道端で偶然会った知らない人。
名前が思い出せそうで、思い出せない。
小学2年の話しだから仕方ないと思う。
あの日……。
「ううん、もうきっと会えないから。」
小さく首を横に振る。
弁当をカバンにつめて、家を出た。
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