咲かない花

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「ふぁ…「っく。」 俺があくびをすると、絶妙なタイミングで被せてくる、クラスメート。 最初はそれなりに面白かったが、さすがに毎回やられると鼻で笑って流してしまう。 「ねみぃ。」 「窓あけて風に当たれば?」 「そうするよ。」 窓際の席の俺は、座ったまま窓を開けると早速、前髪がフワリと舞う。 「この風で女子のスカートがハラリとか…いいね~、そそる。」 「いや、お前の頭の中ってどうなってんの?」 「ユートピア。」 目の前で親指をビッ、と立てられても、まるで同意出来ない。 ここで少し話しに間が開くが、クラスメートは次の話題をふる。 「そういえば、昨日のアレみた?」 「…アレ?」 「マジかよ。」 クラスメートは、天を仰ぐ。 そして、携帯を開き見せてくる。 「ほら、この広告だよ。」 「広告?」 クラスメートの携帯を覗き込めば、『好みの異性をオーダーメイド』 と、書かれている。 「・・・・・・で?」 嘘だろ?とゆう目でこちらを見ている。 「つぼ、よくわかんないけど、ただのダッチワイフだろ?」 「否!“テクノロイド” 詳しくはコレを見たまえ。」 クラスメート、つぼはその広告をクリックした。
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