第一章前編「前略、俺へ」

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女の子「 ー けど、やっと目が覚めたんだね。」 「 ー え?」 … 女の子が唐突に言う。 女の子「知らないの?兄さんを川で拾ってから、3日も上のベッドで寝てたんだよ?」 「 ー 川??」 女の子「あ、そこも覚えてないか … 。」 女の子は頭を掻きむしりながら言う。 男「 … 。覚えてませんか?あなたは川から流されて来まして … 偶然娘が発見して … それから ー 」 女の子「 ー それから看病してたんだよ?もう、目が覚めないから死んだのかと思ってたけど … 。」 … 川? … おかしいぞ … 。 俺が戦っていたのは海の上だ。 そもそも俺は死んでるはずなんだが、もし命からがら生き残ったとしてもだ。 川から流されてくる所になんて落ちない。 ー 一体どうなってんだ? … それに … あの僧侶の女の子の意味深な言葉と … 白い霧状のもの … 。 … ありゃなんだったんだ? … 。 … 今初めて深く考えたが、訳が分からん … 。 女の子「 ー だから感謝してね?」 「 ー っ?」 女の子「私が居なかったら今頃、流されて海で漂流だよ?私のお陰で助かったんだからっ。」 「 ー でも俺がいなかったらあの鎧達の銃で、おだぶつだったんだぞ?」 女の子「 ー あ、そっか … 。 … じゃあそれでチャラでっ!」 … 女の子は明るく言い放った。
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