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女の子「 ー けど、やっと目が覚めたんだね。」
「 ー え?」
… 女の子が唐突に言う。
女の子「知らないの?兄さんを川で拾ってから、3日も上のベッドで寝てたんだよ?」
「 ー 川??」
女の子「あ、そこも覚えてないか … 。」
女の子は頭を掻きむしりながら言う。
男「 … 。覚えてませんか?あなたは川から流されて来まして … 偶然娘が発見して … それから ー 」
女の子「 ー それから看病してたんだよ?もう、目が覚めないから死んだのかと思ってたけど … 。」
… 川?
… おかしいぞ … 。
俺が戦っていたのは海の上だ。
そもそも俺は死んでるはずなんだが、もし命からがら生き残ったとしてもだ。
川から流されてくる所になんて落ちない。
ー 一体どうなってんだ?
… それに … あの僧侶の女の子の意味深な言葉と … 白い霧状のもの … 。
… ありゃなんだったんだ?
… 。
… 今初めて深く考えたが、訳が分からん … 。
女の子「 ー だから感謝してね?」
「 ー っ?」
女の子「私が居なかったら今頃、流されて海で漂流だよ?私のお陰で助かったんだからっ。」
「 ー でも俺がいなかったらあの鎧達の銃で、おだぶつだったんだぞ?」
女の子「 ー あ、そっか … 。 … じゃあそれでチャラでっ!」
… 女の子は明るく言い放った。
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