第一章前編「前略、俺へ」

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男「 ー あるにはありますが … 。」 レイン「 … 頼む、貸してくれ。 … 見たい … 。」 男「 … わかりました … 。」 … 席を立ち、男は部屋の奥へと入って行く。 … 。 … おそらく … だ … 。 … 俺の記憶は絶対に混乱してはいない … 。 … しかし鎧の奴らに、この人達の言葉 … 。 俺にとっては聞いた事もない新しい情報を、当たり前のように言う … 。 … だからおそらくだ … 。 男「 ー 持って来ました。」 男が筒状に丸めた紙を手に、部屋の奥から出て来る。 そしてテーブルの上に置き、広げた。 女の子「 ー そっか。地図を見れば、分かるよね。ほら、早く。」 女の子は俺を引っ張りながら、その地図を覗き込む。 俺も地図に目を向けた。 女の子「 ー ほら。ここがアルテミス帝国。そしてこっちがヴァレンシア連邦。」 … 。 … するとどうだ。 案の定だ … 。 男「そして我々がいますこの街は、大体ここら辺かと … 。」 … 。 … なんだ? この地図は … ? … こんな大陸見た事がない … 。 … 。 … その前に … 。 … こんな世界を … 。 … 。 … 知らない … 。 … 。 レイン「 ー … やっぱり … そう … か ー 」 ー 俺は立ち上がった。
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