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そして入り口のドアへと向かった。
女の子「ちょ、ちょっとっ!?どこ行くのっ!?」
女の子は慌てて俺の後を追いかける。
レイン「 … 。」
俺は言葉を口にせず、ただ無心に急ぎ足でドアに向かう。
バタンッ!
そして扉を勢いよく開けた。
レイン「 … 。 … こ … これは … 。」
… 。
…… 。
… すると、そこは … 。
… 。
… 別世界だった。
ー 目の前には中世ヨーロッパの風景が広がる。
レンガ作りの家が立ち並んでおり、人が賑やかに行き交い、まるで祭りのように、商人達が道の端に屋台を出している。
… これだけを見れば、まるでタイムスリップしたみたいなだけなのだが … 。
… 俺が驚いてるのはそこじゃない。
ー ガシャン …
… 。
…… 。
… こすれる機械音。
重低音が、同じ間隔で響く。
ガシャン …
ガシャン …
… 。
… その音は中世ヨーロッパに不釣り合いな音。
最先端の音が聞こえる。
ガシャン …
ガシャン …
… 。
レイン「 … 。」
… 俺はその音へと視線を向けた … 。
ガシャン ー
ガシャン ー
ー するとそこには ー
プシュゥゥ …
ー … 。
…… 。
……… 巨大な機械が … 。
… 。
… 立っていた。
ガシュン …
シュゥゥゥ …
ー 立っていたと言っても普通に聞こえるが … こいつは『立っている』の意味が違う … 。
ー なんせそれは人の形をしている。
そして二本の足で … 。
力強く大地を踏みしめ … 。
… 。
… 立っていたんだ … 。
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