第一章前編「前略、俺へ」

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そして入り口のドアへと向かった。 女の子「ちょ、ちょっとっ!?どこ行くのっ!?」 女の子は慌てて俺の後を追いかける。 レイン「 … 。」 俺は言葉を口にせず、ただ無心に急ぎ足でドアに向かう。 バタンッ! そして扉を勢いよく開けた。 レイン「 … 。 … こ … これは … 。」 … 。 …… 。 … すると、そこは … 。 … 。 … 別世界だった。 ー 目の前には中世ヨーロッパの風景が広がる。 レンガ作りの家が立ち並んでおり、人が賑やかに行き交い、まるで祭りのように、商人達が道の端に屋台を出している。 … これだけを見れば、まるでタイムスリップしたみたいなだけなのだが … 。 … 俺が驚いてるのはそこじゃない。 ー ガシャン … … 。 …… 。 … こすれる機械音。 重低音が、同じ間隔で響く。 ガシャン … ガシャン … … 。 … その音は中世ヨーロッパに不釣り合いな音。 最先端の音が聞こえる。 ガシャン … ガシャン … … 。 レイン「 … 。」 … 俺はその音へと視線を向けた … 。 ガシャン ー ガシャン ー ー するとそこには ー プシュゥゥ … ー … 。 …… 。 ……… 巨大な機械が … 。 … 。 … 立っていた。 ガシュン … シュゥゥゥ … ー 立っていたと言っても普通に聞こえるが … こいつは『立っている』の意味が違う … 。 ー なんせそれは人の形をしている。 そして二本の足で … 。 力強く大地を踏みしめ … 。 … 。 … 立っていたんだ … 。
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