第一章前編「前略、俺へ」

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… ギシギシと階段のキシむ音。 下の階は、どこかアンティーク調の喫茶店のような感じになっていた。 古い造りのテーブルや椅子にカウンター。 その後ろには酒が並んでいる。 ビンもあれば樽酒なんかもあって … 。 … とにかく … 古い … 。 店内にある看板らしき物を見ると、『カフェ レミュール』と書いてある … 。 … 喫茶店なのか? … けど … 酒樽あるし … 。 … 。 … ってそんな事、今はどうでも良い。 さっきの声がする場所はどこだ … ? 歩いて声が近くなる方向は … 。 … カウンターの奥の部屋か … 。 ー 俺はゆっくりと歩いてカウンターに近づく。 「だから言ってるだろぉっ!!?それは ー」 「黙れっ!逆らうならば ー」 … 予想通りだ、近くなった … 。 言い争っているのは、このカウンター奥の部屋だ … 。 … 。 さて … 。 何を話しているのか? そっと俺はドアを開け覗きこんだ。 … すると予想の範疇(はんちゅう)を越えている事が今から起きる … 。 まずは ー バアァンッ!!!!!! 「うぅぁっ!!」 「 ー !!!っ銃声 … っ!!!?」 ー まさかの発砲音が聞こえた事だ … 。
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