Chapter.2

2/43
前へ
/165ページ
次へ
 ──ドラグノフ。  超有名なロシア産のセミ・オートマチック・スナイパーライフル。  口径:7.62mm×54R、全長:122cm、銃身長:69.7cm、重量:4.3kg、装弾数:10発、ライフリング:4条右回り。  悪環境でも故障する事がないタフさ、セミオート機能で連発可、先端に銃剣をつけて槍のように使う事も出来る。  使用する弾薬は、今日学園へと飛び込んできた物と同じ、薬莢が長い7.64×54Rという弾。  東雲樹が愛用している銃とは大変粗悪な代物だ。  彼女の必中距離は、彼女本人から直接聞いた話によると、およそ1500m。  スコープの射程が1000mで、ドラグノフ自体の必中射程が800mと言われているが、東雲樹曰く、  ──そんなもの使い手で変わるものよ!  と自信満々で自慢していたっけか。  学園はあの銃撃により授業は中断、すぐさま教師全員が職員室へと集まり、議論の結果、警察には通報せず学園内で処理をする事になったらしい。  スキャンダルだとかそういった類のものを嫌ったのだろう。  全く……生徒の安全より世間体を気にするなんてふざけてるな。
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

196人が本棚に入れています
本棚に追加