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えー…ですからこれは…――――
校長のダラダラとした色んな意味でありがたーいお言葉を回りの奴らは真剣に聞いていた。
「なんかもっとマシな奴いねーのかなぁ…」
そう呟くと隣の奴に睨まれた。
(まあ、睨まれるだけで終わるからいいけど)
校長のお言葉を子守唄のように聞きながら眠りに落ちる寸前。
「―――…久本先生には剣道部顧問をしていただきます。―――――」
その言葉に完全に目が覚めた。
"剣道"
その言葉は今の俺にとって本当に嫌いな言葉。
少しの間ボーっとしていたが、何も聞こえなかったフリをしてまたなにかに気を紛らわせるのだった。
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