14人が本棚に入れています
本棚に追加
回想
あたしな、爆発した後もヤル気出なくて寝てたんだ。
それに気付いた騎士が拾ってくれたんだよ。
どうやらその騎士、新米でさ。名前は確か、シルトンだった…ごめん、関係ないよな。
んで、シルトンが拾ってくれて、部屋まで連れてってくれて寝てたんだ。チョコを5つくれたし。いい奴だ、あいつ。
それで、ソイツ宝物庫と武器庫の鍵を持ってたんだ。新米っつっても、元はあっちの国にいたらしいから、実績で買われたらしい。
それで寝たふりして近くに来たとこをスって、シルトンが部屋を出ていった隙にどっちともの倉庫を開けて、武器と宝を大量摂取して、ついでに馬も拝借して逃げてきた。
シルトンには悪いことしたな…
回想終了
『っつーわけ』
「…実績あるにしては間抜けだな」
哀れシルトン。ラルクに馬鹿にされたら人生終わったようなもんだ。
「オヤジも散々心配してたんだぞ!?それを…(ネチネチ)」
『あ゛ー、ネチネチネチネチネチネチうるせえ。
あたしの姑かテメーは。
ラルクのハゲ!!!!』
「は、ハゲ!?馬鹿いえ、俺は剛毛だぞ!!」
『じゃあゴリラだ!ウホウホ言ってねーでゴリラ星に帰れ!!』
「ゴリラ星!?ジャングルって言え!!」
『ああ!?てめ』ゴン!
透の頭に拳が振ってきた。透の周りにはひよこがピヨピヨ回っていた。
「透、確かに手柄は褒めてやる。但し、心配させるな!」
『すまねえ、頭』
透は謝罪する。透が頭が上がらないのは、頭であるラジルとキレたラルクだ。
親子共々恐るべし。
「透、話がある。なあに、叱りはしないさ」
ラジルはそういってテントを出ていく。透はその後に付いていった。
.
最初のコメントを投稿しよう!