盗賊ギルドの1日

5/9
前へ
/217ページ
次へ
さっきの黒髪馬鹿はラルク。 歳が近いから仲が良い。 あれでも若頭なんだぞ?頭いっけど。 頭の息子らしい。 頭はラジル。マジでダンディーな頭。 人が良い。 この“クラウンハント”、色々な事情があって来たやつが多い。 透もその1人だ。 『でっかい仕事…頭も気が利くねえ』 衣服を整えると、テントから出た。 「遅いぞ透!」 そう罵声で出迎えてくれたのは若頭、ラルク。 『うっせー頭の毛むしるぞ』 「逆ぎれ!?…オヤジ、揃ったぜ」 ラルクはそう言うと、ラルクの前にいたラジルが頷き、一同を見渡した。 「どうやら宝物を乗せた馬車が来るそうだ。どうやら埋蔵金を発掘したらしい。そこでだ。 馬車を奇襲し、埋蔵金の場所を聞き出して奪う」 「奇襲場所は抑えてある。行くぞ!」 ラルクがそう声を張り上げると、それに便乗するように雄叫びを上げる男ども。 その頃、透は―― 『…』 「どうした?透」 『ぐー…』 「ΣΣΣ寝てんのかよ!!!!」 .
/217ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加