チーム編成

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私はメンバーの皆と盛り上がっている春日野さんの肩を後ろからポンと軽く叩いてみた。 春日野さんは、振り向くとニッコリ笑みを浮かべて私より先に口を開いた。 「みんな、リーダーのお出ましよ! 拍手して、拍手!! 」 「…エッ…な、なに…げ、げげっ…」 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ メンバー全員が私を取り囲む… パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ メンバー全員が私を囲んで拍手してる! に、逃げられない……春日野さんに…やられた。 春日野さんも、他の地味なメンバーも…思いっきりの笑顔してる。 これは、ヤバい……こんなんじゃ手を抜けないじゃないのぉ~~~ 「リーダー、優勝して…みんなを見返そうね。」 「そ、そだね…できるといいね…」 春日野さんがニコニコして手を差し出します。 私は冷や汗をかきながら……春日野さんと握手しました。 春日野さんとのスキンシップは初めてです。 ふんわりした柔らかな手の感触… 私が強く握ると…春日野さんもギュッと強く握り返します。 私は憧れてた春日野さんに握手されるなんてドキドキしました。 彼女は私の手を握りながらウィンクしたので、さらにドッキリ、心臓バクバクです。 私自身が彼女の隠れファンだったので…目眩がしました。 「リーダー…素敵なメンバーで凄くいいチームだから、絶対に優勝しましょう!」 春日野さんは私の目を見つめながら真顔で言うのでした。 春日野さんとの握手が終わると、あろうことか…他の地味なメンバーも私に握手を求めてきました。 私は観念するしかありませんでした。 春日野さんとの握手の余韻を味わう余裕もないままに気のない握手をする私… だいたい、この地味な人達が進んで私なんかに握手を求めてくるのが変すぎ! この人達が春日野さんについて行くのは理解できるけど…私に良い印象を持ってるとは思えない。 はたして、どうなることやら? 握手をしながら不安はつのるばかり…
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