ホームルーム

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それは高校三年生の秋、学年別クラス対抗の球技大会での出来事です。 その日の朝のホームルームでは体育委員による各競技メンバーの出席の確認を行いました。 私達三年生の大会種目は男子はサッカーとソフトボールの2種目…女子はバスケットボール、ハンドボールそれとバレーボールの三種目でした。 私はバレーボールの試合に出場が事前に決まってました…… 私のクラスでは主力の女子生徒はみんなバスケやハンドボールの方へいってしまい、バレーは私を含め運動落ちこぼれの面子で占めてました。 体育委員が各種目に平等に出場メンバーを割り振ったなんて建て前を言ってましたが……女子の場合、仲良しグループで種目を人選してるのがモロでした…… バレーのメンバーは仲良しグループから外れた地味目な生徒ばかりでの構成でした。 私は仲良しグループでベタベタしてるのが大嫌いで、いつも孤立してたので私にとっては都合よかったけど…… 他のバレーメンバーは疎外感を感じて暗い雰囲気でした。 こんなバラバラのチームじゃ試合の勝ち負けなど どうでもいいって感じ。 眼鏡はボールがあたると危ないから…試合中は眼鏡を外しておこうと思いました。 眼鏡を外すと友達の顔とか、ボケちゃって誰なのか判別できないほどです… 要はボールが見えれば試合はできるので…安全第一です。 朝のホームルームが終わると……隣のクラスの生徒と合同で男女別れて、それぞれの教室で体操着に着替えます。 女子は全員、隣の教室に移動です。
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