彩り

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学生の頃、一度アメリカに留学した時、たっちゃんには辛い思いをさせた。 「お前が待つなって言っても勝手に待ってるから。」 「たっちゃん…」 これは、たっちゃんなりの行ってこいということなんだ。 そう理解した俺はたっちゃんを抱きしめた。 「なにすんだよ!」 「たっちゃんがかわいいこと言うから」 後ろから抱きしめて、チラッと見える耳が真っ赤だ。 「たっちゃん、嬉しい。」 「…うるさい。」 「たっちゃんが欲しい。」 「な、なに言ってんだよ///!」 俺の腕の中から、抜け出そうとするたっちゃんに無理矢理キスをする。 .
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