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「タケル、争いは悲劇しかもたらさない!母上も!あなたのやり方も 間違っている!それはあなた自身が一番よくわかっているはずよ!」
「畜生!死人が偉そうに説教するな!」
タケルは姉の幻影を次々と斬ったがその幻影は次々と現れる。そしてその幻影に押し潰されそうになる直前に差し掛かる所で、タケルは目を覚ました。
「ハァハァ、畜生…またあの夢か…」
゙みずら゙に結った髪を垂らし、艶のある髪を乱すタケル。
息は乱れ額に汗が滲んでいた。
その時、国民達の間では今、反乱の狼煙をかける準備が行われていた。
これ以上女王と皇子の好きにさせるわけにはいかない。民達の怒りはついに爆発し、武器を構えて屋敷に押し寄せた。
屋敷に沢山の兵隊を構えていたので、止めるのは容易に感じられた。
しかし民達は火の矢を用い、屋敷の所々に火を燃やし兵士達の混乱を誘った。
逃げ惑う女中達、兵や民達の死体が所々で転がっている。
「なんだ!?この騒ぎは!」
屋敷内の騒ぎに気づいたタケルは刀を持って部屋を出た。
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