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その時、クシナダから手渡されたクシが光りだしスサノオに語りかけてきた。
(スサノオ!こいつの口車に乗せられちゃ駄目だよ!こいつはあなたを堕とそうとしているだけ!自分を持って!!)
その声はクシナダのものだった。
「クシナダ…」
(あなたを愛した人も仲間達もあなたを見ているわ!だから立ち上がって!私もついている!!)
クシナダから手渡された櫛から聞こえるクシナダの気丈な励ましによって、スサノオの堕ちかけたオーラは再び輝きを取り戻した。
「何!?何故輝きが戻った!?」
今度はタケルが動揺しはじめる。
そしてスサノオの金色のオーラはますます輝きを増し、スサノオの体に光り輝く鎧や兜が包み込む。
スサノオは見事な甲冑を纏った勇者の姿となり生まれ変わった。
「我、憎しみ、悲しみ、全ての感情を超越した戦士、デラックスサノオなり!!」
デラックスサノオとなったスサノオは剣を天にかざす。
するとその剣はまばゆい程の光を放ちタケルの目を襲う。
「くっ、全ての感情を超越しただと!?」
目を手で覆いながら動揺するタケル。
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