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「スサノオさん、実は私はあなたが…」
ヤマトヒメはスサノオに何かを言おうとしたが、その時首をがっくりとさせ、息を引き取った。
スサノオはヤマトヒメの体を抱きながら
「ヤマトヒメ、あんたの遺志、ずっと受け止めておくぜ」
と言い、ヤマトヒメを天に見送った。
しかしスサノオは理解していない事が一つあった。
ヤマトヒメが死ぬ間際、スサノオに恋心を抱くようになった事を。
スサノオが外に出たその時、一羽の白鳥が飛んでいくのを、スサノオは見た。
それはヤマトヒメが白鳥となり、喜ぶように空を舞っているようにスサノオは感じられた。
「ヤマトヒメ…天国で、絶対に幸せになれよ!」
スサノオは優しい眼差しで、輝くように空を舞う白鳥に向けて言った。
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