日本誕生

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戦いが終わってからも、スサノオの別の戦いは終わっていなかった。 倭国はスサノオ達の時代は文明水準は極めて低く、貧富の差は著しかった。 スサノオは今は亡きオツキのかつての言葉をしばしば思い返した。 (私達の国が大陸を超えるの!?見てみたいな未来の私達の国♪) スサノオはそれを思い返すたび、倭国の文明のいたらなさを何とか変えなければならないと思い、倭国文明の発達に全力を注いだ。 スサノオは休む事が少なかったので戦いの後籍を入れたクシナダにしばしば心配されていた。 「あなた、たまには休んだ方が良いんじゃない?何故そこまでして頑張るの?」 クシナダはスサノオの日々の頑張りに気遣う。 「あはは、楽しいからやっているから気づかいはいらないよ、それとオツキに見せてやりたいんだ!倭国の発展した姿を!」 スサノオは熱い目で答えた。 その時、一人の綺麗な着物を羽織った可愛らしい少女が両親と共にやってきた。 迎えるスサノオとクシナダ。 「ヒミコちゃん!いらっしゃい!」 名はヒミコと言い、オモイカネが未来の女王になると予言した赤子である。
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