エピソード13

19/20
22600人が本棚に入れています
本棚に追加
/505ページ
「料理が出来るようになったのも最近だ。」 「最近?」 「あぁ、親父と結婚してすぐの頃は最悪だった。」 「・・・?」 「得意料理はお茶漬けとカップ麺って自信満々で言うし、張り切って朝飯作るって俺と親父を朝の4時に叩き起こして出来上がったのは昼だった。しかも、テーブルに出てきたのは真っ黒な目玉焼きとパンだけだ。その後の台所は何があったんだってくらいすげぇー事になっていた。」 蓮さんは笑いながら話していた。 どこか懐かしそうに・・・。 「・・頑張ったんだね。」 「ん?」 「綾さん、蓮さんと組長の為に頑張ってお料理の練習をしたんだね。」
/505ページ

最初のコメントを投稿しよう!