エピソード14

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『今度お料理教えてください。』って言ったら『いいわよ。いつでもいらっしゃい。』と綾さんは笑っていた。 マサトさんは30分くらい主語のない会話を蓮さんとして帰って行く。 休暇中の蓮さんに気を使っているのかケイタイへの連絡も殆ど掛かってこない。 生理が終わりやっと鬱陶しさから解放された私は一週間ぶりに蓮さんと一緒にお風呂に入った。 蓮さんは嬉しそうに泡で遊ぶ私を見ていた。 バスルームを出た私達はリビングのソファで一服していた。 『飯でも食いに行くか。』という蓮さんの提案に頷こうとした時、ケイタイが鳴った。 蓮さんは液晶を見るとケイタイを耳に当てて『何だ?』と面倒くさそうな声を出した。 それを見ていた私は電話の相手がマサトさんじゃないと思った。 しばらく電話の相手と話していた蓮さんがケイタイを耳から離し『明日ケンが海に行こうって言ってるけど行くか?』と聞いた。
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