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「なっ、なんじゃこりゃーっ!!」
自宅の洗面所の鏡に映る自分。
それは自分ではなかった。
あの後眼科に寄って自宅に帰宅した僕に、出迎えた母さんは一言、
「あらっ!亜梨沙の彼氏?!」
って言ったんだ。
耳を疑った。意味がわからなかった。
思わず後ろを振り返って後方に人が居ない事を確認する。
「やだ~ママ、お兄だよ」
「悠介?まさか(笑)」
鼻で笑う母さんを尻目に、亜梨沙は僕に小さめの箱を手渡した。
「これ、度ありのコンタクトだよ。付けてきなよ、お兄」
「あぁ、コンタクトだったの?ありがとう」
礼を言ってその場を後にし、洗面所でコンタクトをつけて…今に至る。
「な、な、に、これは……」
まず。
髪が信じられないくらい茶色い。いや、金色?
その眩しい色した髪は、元はボサボサに伸びていた重いそれだとは思えない位、ある程度の長さを残しつつもツンツンと束になったようにきちんとセットされている。
そういえば眉間の間ににゅっと伸ばされてる前髪が気になっていたが、まさかこんな風になっていたとは。
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