program4

10/14
前へ
/237ページ
次へ
. 目が合うと、高橋さんはニコッと笑った。 ―――か……かわいいぃー… 高橋さんと目が合った事自体初めてなのに、その上笑いかけてもらって……夢みたいだ。 信じられない。 でも…………… ぐふふ。凄く嬉しい。 数秒前まであり得ないくらい落ちていたのに、今はホワホワと幸せな気分に包まれている。 うん、変身できて良かったと、これで二度目にそう思えたよ。 『単純』って言わないでね。 クラス全体がソワソワした一限目が終わり、休み時間になった……その瞬間。 「ちょ、マジで誰だよって位変わってんじゃん!」 「なんでいきなりイメチェンしたの?」 「お前マジであの檜山かぁ?」 僕の机の周りには案の定人だまりが出来て、皆口々に言いたい事を言う。 ……全て聞き取れないし、なんて答えればいいか分からない…。 こんなに注目され質問攻めにされる事は、僕の生涯で最初で最後だろう。 .
/237ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1950人が本棚に入れています
本棚に追加