program4

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. 和は少しロマンチストだ。 勿論、僕も和も今の年齢=彼女居ない歴。 好きな女の子…とかも居た事はなかった。 だって、自分が格好良くない事は解っていたし、そんな自分を好きになってくれる子なんか居ない事も解ってたから。 けれど、想像は膨らむ。 ……想像と言うより妄想、かな。 だけど、妄想を膨らました後には決まって虚しくなった。 『彼女』なんて、夢のまた夢なんだから。 それでも和は僕と違って、あれこれ妄想してはロマンチックに浸っている。 僕と和は、似ているけれど、少し違う。 だからこそ仲良くやっていけてるんだと思うけどね。 「高橋さんと何かあったらまた教えてね。」 「な、何もないと思うよ…。 ……うん、けど、ちゃんと報告するよ」 「うん。」 そんな約束をして、残りの昼休みをのんびり過ごした。 .
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