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. 地元の駅に着いた辺りでやっとお花畑から帰ってきて。 そして和と別れてバイト先へと向かった。 駅前の本屋でバイトを始めて1ヶ月弱。 今日は初めての給料日。 バイトは非番の日だけど今日は給料明細を貰いに行くんだ。 少なくてもいい。 初めて自分で汗水垂らして稼いだお金を手にする。 そしてお金の有り難みをジックリ身にたたき込んで、両親に旅行をプレゼントしよう。 余ったお金で欲しかった物を買うんだ。 期待の沢山こもった体でバイト先の控え室に入る。 「お疲れさまです。」 「あ、檜山君お疲れ~。給料明細取りに来たの?」 40代後半であろう店長は法令線をクッキリと出して豪快な笑顔で迎えてくれた。 「あ、はい。」 「明日シフト入ってるんだから明日でもいいのに。 あ、初めての給料だからその日に見たいか~。」 「はい、そうですね」 店長の図星な指摘に僕は少し照れながら笑い、頭を掻いた。 .
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