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そのとき、ヤツはこちらを向いて気付いていた…
『こぉぉぉ………』
ヤツが息を吸い、ブレスを吐こうとする
「はあぁぁぁぁ…っ!!」
ダルが力を込めて渾身の一太刀を浴びせる…
しかし、ヤツは倒れない…
「ダル、避けろぉぉっ…!!」
それどころかダルに向けてブレスを吐いた。
『……ボハァァァっ』
「……っく!」
ダルはかろうじて直撃を避けはしたが、脚に怪我をしてしまったようだ。
「ダル、大丈夫か…っ!?」
「直撃は避けたが…ダメだ、脚が動くかねぇ…」
「…っそ!!うおぉぉっ…!!」
俺はヤツをダルから気を逸らすために切りかかった…
『ギヤァァァァッ…!』
ヤツは腕を振り、俺はなんとか防御した…
「…っ!クソ…っ!」
しかし、ヤツの気は逸らせた。
「…っ大丈夫!?今、ヒールかけるから!」
シルフィがダルにヒールをかけている間はヤツの気を逸らさなければな!
「はあぁぁぁぁっ…せぃっ!!」
『グギャァァァッ…!!』
「…ふっ!はっ!たぁっ!!」
『グゥゥゥ…』
俺は連続で切りつけた…
ところが、ヤツは翼を使い衝撃波を繰り出してきた。近接戦闘でヤツの近くに寄っていた俺やダル、シルフィはもんどり打ちながらヤツから離れた
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