第3章

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ところまで吹き飛ばされてしまった… 「…ぐ!?」 「かは…っ!?」 「ぅ………」 シルフィは頭を打ったのか気絶してしまった。 『ギヤァァァァッ…!!』 そんな俺達に対してヤツは再びブレスを吐こうとする… スッ…… ふと、俺の視界を何かが横切った… 『グギャァァァッ…』 「えっ……?」 見るとヤツはところどころから血飛沫を出していた… 「な…んだ?」 「ふっ、せっ、はっ、たぁっ、やっ……!!」 「あれは、クリス……なのか?」 そこには女にはとても振り回せないほどの大剣を意図もたやすく、しかも舞うように、かつ鮮やかで、そして華麗に振るっている女性……クリスがいた。 「我、汝を絶たんとする無垢なる刀身…ブルーアジュール!」 彼女が何かを唱えると剣が蒼く輝いた。 『ガァァァァァッ……!!』 ヤツが翼や腕、尻尾を使いクリスを攻撃する。 しかし、それもクリスにとっては猫とじゃれあっているかのようにかわしてゆく…… …が、しかし、それが急に止まった。 「……っ?!」 クリスが何かの元へと駆け出してそれを抱えてヤツのブレスを避けようとした。 「……っ」
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