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9月10日(火)曇り ―有岡side― 俺が珍しく一人で起きた。 山ちゃんが心配だったから…。 山ちゃんはまだ起きていない。 寝顔は可愛いのに、身体はボロボロなんだろうなー…。 山『んっ…。』 起きた? 俺は、昨日から握っていた手をすぐに離した。 山『……おはよ。』 大『おはよ。身体、大丈夫?』 山『大丈夫…。心配かけてごめんね?』 山ちゃんは謝らなくっていい。 俺が謝らなきゃ! 大『俺こそごめん。逃げないって決めてたのに……逃げちゃって。だから……お詫びに、山ちゃんのために何でもするよ!』 山『フフッ…大丈夫だよ…自分でやるから。』 山ちゃんは何でも一人でしようとする。 大『山ちゃんは一人で抱え込みすぎだよ?俺が、久しぶりの友達なんじゃないの?死ぬのが怖いんだろ?本当は…学校に行って走り回りたいんじゃない? ……俺、知ってるよ?夜中に一人で泣いてるんだろ?』 俺は裏切られる覚悟で全て言った。 相手が山ちゃんなら受け止められる…。
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