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*竜也side*
雄『ごめん、別れよ』
携帯を見た瞬間世界が止まった気がした
なんで?
それしか出てこない
だってさっきまで普通にメールしてたのに
今日だって会って手振ってくれたのに
"ずっと一緒にいよう"って言ってくれたのに…
俺はこのたった3文字を打つのに手が震えた
竜『なんで』
ブーブーブー
雄一から返事が来た
でもメールを開くことがなかなか出来ない
深呼吸をしてからメールを開いた
雄『さめた』
見なきゃよかった…
涙が溢れて画面が滲む
竜『なんで』
やっぱりこれしか打てなくて…
雄『もうお前の事好きじゃない』
やだ、なんで?
ずっと一緒にいようって言ってくれたじゃん…
嘘だったの?
竜『他に好きな人ができた?』
雄『うん、できた』
今までの君からは想像も出来ないくらい冷たいメール
それでも大好きだから…
竜『別れたくない』
返事は分かっていたはずなのに…
雄『このまま付き合っててもお互いに辛いだけだから』
もう無理なんだ…
さっきまでの優しくて俺の事を誰よりも愛してくれていた君はもう居ないんだね
竜『わかった、短い間だったけど楽しかった。ありがとう…ばいばい』
雄『ばいばい』
竜「―ッ」
―止まることを知らない涙
泣いて泣いて気付いたら朝だった―
君が悪いんじゃない、俺が君の気持ちを繋ぎ止めておけなかっただけなんだ…
誰よりも大好きでした。
今でも大好きです。
ありがとう、さようなら
end
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