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それは保育園から帰宅し桜が元親の家に遊びに行ったある日のこと
絵本を読んでいた桜がふいに元親に声をかける
『ねぇ元親くん』
「なに?」
『お姫様だっこして』
「え?…えぇぇえっ!?な…っ桜ちゃんっ?」
『…やっぱムリだよねぇ、お姫様だっこ』
「む、ムリじゃないもん!俺だってがんばれば…」
『いいもーん』
「さ、桜ちゃん…」
そこで元親の母がおやつを持ってきたことにより会話は一旦中断され、夢中でドーナツにかぶりつく二人
ふたりは気付かない
ちいさい体に秘めている気持ちは常にお互いを見つめていることに
だからこそ
末路は苦しく、悲しい結果になってしまうのである
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