プロローグ

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椅子に座り、頂いたお茶を飲んでいると目の前の椅子に校長先生が真剣な顔で座った。 「名前、まだ聞いてなかったわね?」 「す、杉本 翔といいます」 「杉本君ね。いきなりだけど杉本君、この学校に入学しない?」 「えっ…えぇっ!?」 びっくりして口が閉じなかった。 「ごめんなさい。いきなりこんなこと言って。でも杉本君の話聞いていると、助けてあげたいと思ったの。さっきもあなたが私を助けてもらったし、こんな親切な人ならぜひこの学校に入学してほしいと思ったの。」 「で、でも別にそんなたいしたことしたわけでもないですし」 「いいの、あなた家庭の事情があるのかもしれないけど、そこは私がなんとかするから。」 「でも、高校生活を送っていけるようなお金もないですし、何よりもここ女子校じゃないですか!!」 「お金のことなら私に任して。何も心配しなくていいわ。 あなたも女の子のような顔しているし…女子校にはいってもばれないわよ!しかも寮生活だから、楽しいわよ~♪」 「いやいやいやいやいや、そーいう問題じゃないでしょ」 確かに高校にはすごく行きたいけど、男が女子校に入っちゃまずいだろ
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