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電話を終えた父が戻り
おい!母ちゃん!
今救急車来るからな!
わかるか!
母ちゃん!
母の頬を力なく
オロオロとピタピタ軽く叩きながら
ただただ呼びかけるだけの父
私は身体中の力が抜けて
ただ呆然と立ち尽くす
程なくして救急車のサイレン
母は う~う~と唸り続けてた
救急隊が到着して
母に意識確認
お名前は言えますか?
痛いとこは?
そんなのどうでもいいから
早く!早く!病院に連れて行って!
お母さんが死んじゃう!
早く!早く!お願い!
まだ無知な14才の私は
救急隊の呑気な質問にイライラしてた
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