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「何言ってんだよ、エレベーターは教員しか使えないだろ。」
ああ、俺達が卒業するまでは正確には教員も使えない。
俺達の入学が決まった去年の秋から、俺達の使っている旧寮を中心に学校には”寄附”と言うカタチで色々と手を加えていた。
エレベーターもその一つで、コレは俺個人の寄附だ。
旧寮と寮から学校への遊歩道の整備は俺達の家の寄附。
入学してからも、現金での寄附に止まらず、備品などを寄附。
当然、理事会で俺達をVIP待遇で…となったが、それじゃ以前と変わらない。
調整の結果、蔵の身体を考えて
『辻君の健康状態を考えて、辻君の補佐、秋山・河森の３人は学園一部施設・設備の特別使用する。
又、学園行事・授業に関して学園長の配慮を必要とする。』
と言う内容が学園の教員に告知された。
因みに校長ですら、俺様の事は”とんでもない金持ちで逆らうと首が飛ぶ”程度の認識だ。
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