STAGE1 ~6~

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「何してたんだ、早く席に着け!」 教室に入った僕達を待ち受けていたのは梅ちゃん先生のお叱りだった。 「すみません!」 急いで席に着こうとしたら僕だけ呼び止められた。 「辻は自己紹介があるからこっちに来い。」 「はぁい。」 素直に教壇の横に立つ。 柳瀬君の相談を聞くためには早く終わらせないと。 人に聞かれたく無い話しって、絶対に生徒会長との恋愛相談だよね!!! いよいよ生BLだよ!!!!!! あぁ、ドキドキする-! 頭の中は生BLへの期待で興奮MAXだけど、それを一切外には出さずに自己紹介を始める。 「辻 蔵之助です。 体調不良の為、通学するのは今日が始めてですが、よろしくお願いします。」 「あ-。 もう、知てると思うが、辻は身体か弱くてな、寮生活を送る為には24時間看護士を待機させての緊急時対応が必要らしい。 安静にしなアカン時にお前ら他の寮生がうるそぉて養生できんでも困るから、春に改装が終わった旧寮に入る事になっとる。 旧寮は辻のサポートの為に秋山と森川がいるけど、もちろん学生だけやない! 看護士さんの他に寮監さんと警備員さんもいとるから、たまり場に出来るとか思うなよ!」身体が弱いって言っても、風邪とかで寝込むけ位で、持病なんてこと無いのに…。 24時間看護士さん待機って、どんな重病人?大袈裟だよね!! 何だか、僕の身体の弱さが僕達3人への特別扱いに対する口実に使われたみたい。
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