STAGE1 ~6~

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自己紹介を終えて、席に着いた僕は、おとなしく梅ちゃん先生の話しを聞いていた。 週明けの月曜日はテストと夏休みの課題提出のみで、本格的な授業は火曜日かららしい。 そして、梅ちゃん先生は 「お前達、多少は目をつむるけど、あんまり辻を困らせるなよ! じゃあ、来週な。」 そんなセリフを残して教室を出て行った。 …気になる退場しないでください~! 何?僕ってば困るようなコトされちゃうの???? 「志信~?」 「さっき、柳瀬が言ってた”教室で”ってヤツか?」 うわぁ、何だか志信も警戒気味。 「蔵!」 「信太ぁ!」 心配そうに駆け寄ってきた信太の腕に恋人らしく縋り付くと、信太が頭を撫でてくれた。 …確かに安心感あるけど、恋人設定なのに、これって子供扱いじゃない? 「信太ってば…」 「辻君!ちょっといいかな?」 「ナニ?」 クラス委員の桑名君が赤星君と一緒に僕達に話し掛けてきた。 赤星君が僕と信太を見て一瞬辛そうに顔を歪めたコトに気がついたけど気付かない振り。 変な同情で期待を持たれると困るしね。 教室では誰ひとり帰る気配も無く、僕達に意識を向けているのがわかる。 …何だか、怖いな。
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