STAGE1 ~6~

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「第一、蔵が狙われると決まった訳じゃないだろう。」 「そうだよ。」 志信の言葉に僕が相槌をうつ。 「あまいな、今朝の総会で確実に目をつけられたハズや。」 「現に、上級生の何人かが辻君に接触しようとしていたのを一年全員が協力して阻止したんやから。」 …一年全員って、このクラスだけでなく学年全員って事? 大袈裟過ぎない? 「って、ちょっと待って!目をつけられたって事は僕ってこれからイジメられたりするの?」 「イジメ?」 「いや、イジメってか貞操の危機やろ。」 「貞操の危機?」 「なんだよ、それ?」 貞操の危機って……それって、もしかしなくてもそうゆう事! 志信てばなんか、ポッカ-ンなってるし こんな間のぬけた志信の顔、はじめて見た(笑) 信太の顔は見なくてもわかる。腐男子妄想に入り込んでるに決まってる! 僕だってこれが人事ならそうしてるし! でも、自分の事だし妄想に浸ってる場合じゃないよね。 貞操の危機とか冗談じゃない!
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