WARM・UP

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―2―3教室― 昼休み、梨歩は昼食を誘いに真陽の教室に来た。 「…真陽、いる?」 「あ、梨歩ちゃん。真陽くんは昼休みになって直ぐにどっか行っちゃったよー?」 ――― ―― ― ―2年職員室― 「本当に受け取って良いんだな」 「もちろん。今日から、出るよ」 職員室にて、真陽は隼人に入部届けを出した。 「ようやくかぁ…梨歩ちゃんも月斗も喜ぶな…いや、一番喜ぶのは夕陽か」 「どうでも良いだろ?やるからには、上を目指して――」 若干呆れながら隼人を見ると、鋭い目線で真陽を見ていた。 「当たり前ぇだ、若造が生いってんじゃねぇぞ」 『スイッチ踏んじゃったぁー!』 「テメェこそ泣きだすんじゃねぇぞ?月斗も厳しいが俺はもっと厳しい…いや、生ぬるい、足腰立たなくしてやる」 元ヤン仕込みのヤンキースイッチが入った隼人。 普段からは想像がつかない。(見た事があるのはバスケ、バレー等の体育館系部活生と隼人に絡んだ不良のみ) 『こんな奴ばっかかこの学校は!』 「入らない方が良かったとか、思うんじゃねぇぞ」 『今すぐ辞めてぇー!』
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