19人が本棚に入れています
本棚に追加
―2―3教室―
昼休み、梨歩は昼食を誘いに真陽の教室に来た。
「…真陽、いる?」
「あ、梨歩ちゃん。真陽くんは昼休みになって直ぐにどっか行っちゃったよー?」
―――
――
―
―2年職員室―
「本当に受け取って良いんだな」
「もちろん。今日から、出るよ」
職員室にて、真陽は隼人に入部届けを出した。
「ようやくかぁ…梨歩ちゃんも月斗も喜ぶな…いや、一番喜ぶのは夕陽か」
「どうでも良いだろ?やるからには、上を目指して――」
若干呆れながら隼人を見ると、鋭い目線で真陽を見ていた。
「当たり前ぇだ、若造が生いってんじゃねぇぞ」
『スイッチ踏んじゃったぁー!』
「テメェこそ泣きだすんじゃねぇぞ?月斗も厳しいが俺はもっと厳しい…いや、生ぬるい、足腰立たなくしてやる」
元ヤン仕込みのヤンキースイッチが入った隼人。
普段からは想像がつかない。(見た事があるのはバスケ、バレー等の体育館系部活生と隼人に絡んだ不良のみ)
『こんな奴ばっかかこの学校は!』
「入らない方が良かったとか、思うんじゃねぇぞ」
『今すぐ辞めてぇー!』
最初のコメントを投稿しよう!