1、坂本 礼

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挑発に乗るかのように、襲い掛かって来る。 勿論、余裕で避けたり、カンターしたりなど傷一つついていない。 まるで、争う事に慣れているようだ。 「はぁ!」 「鉄パイプ?こんな物…」 寸前で止め、顔色一つ変えず曲げる。 スプーン曲げをしているような感覚だ。 「隙ありすぎ」 「ぐうッ!!?」 膝を腹に当て、蹴り飛ばす。 「お前、面白いね」 クスッ 礼が笑う。 「ッ!?イキナリとかビックリするんですが」 曲がったパイプでナイフを弾く。 クルクルと回り、地面に刺さる。 「俺を飽きさせないでね?」 「それは貴方しだいでしょ」 素早い蹴りが來を襲うが、余裕の表情で避ける。 避けるばかりで攻撃はしない。 …相手の行動を把握するためだ。 行動パターンを読み取れば簡単に勝てる。 「はぁ、終わらせましょうか」 「!?」 殴り掛かって来た腕を掴み、横っ腹を蹴る。 「さて…と、探さなくちゃな」 どこかに居るであろう悪魔を探すため、歩き出す。
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