13人が本棚に入れています
本棚に追加
挑発に乗るかのように、襲い掛かって来る。
勿論、余裕で避けたり、カンターしたりなど傷一つついていない。
まるで、争う事に慣れているようだ。
「はぁ!」
「鉄パイプ?こんな物…」
寸前で止め、顔色一つ変えず曲げる。
スプーン曲げをしているような感覚だ。
「隙ありすぎ」
「ぐうッ!!?」
膝を腹に当て、蹴り飛ばす。
「お前、面白いね」
クスッ
礼が笑う。
「ッ!?イキナリとかビックリするんですが」
曲がったパイプでナイフを弾く。
クルクルと回り、地面に刺さる。
「俺を飽きさせないでね?」
「それは貴方しだいでしょ」
素早い蹴りが來を襲うが、余裕の表情で避ける。
避けるばかりで攻撃はしない。
…相手の行動を把握するためだ。
行動パターンを読み取れば簡単に勝てる。
「はぁ、終わらせましょうか」
「!?」
殴り掛かって来た腕を掴み、横っ腹を蹴る。
「さて…と、探さなくちゃな」
どこかに居るであろう悪魔を探すため、歩き出す。
最初のコメントを投稿しよう!