少年は今日も鉄を打つ

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(まったく……鍛冶士の腕は本気で尊敬するけど、あのサドっぷりはどうにかならんのか?) 自分の服を着終わり、認定試験者の腕章を左腕にとめた。  2人は部屋を出て、ホテルの一階の食堂に向かった。  「さて、しっかり食べて、試験に備えなさい!」 「はい。」 今日は晴れ。気温も暑くもなく、寒くもない丁度いい天気だった。食堂の窓の外では、仕事に向かう人達がちらほらと見えた。 このホテルの朝食はバイキング形式。2人は自分の好きな物を思い思いに取っていき、テーブルに座った。
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