初級鍛冶士認定試験

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「だから気付かれないようにここから出よう💧」 「わかった…」 2人は店の端をなぞるようにレジへと向かった。 端からみれば何やってんの?という状態で。  「よし……すいませ~ん…」 ラセツがあまり響かない声で会計を済ませようとした。 リアはまだ食事に夢中になっている。  「なんで悪いことしてるわけでも無いのに、こんなドキドキしなきゃならないんだ?」 「フフ…そうね」 「ありがとうございました!お会計はご一緒ですか?」 「はい。お願いします」 「え?いいよ!私も出すから。」 「今は早くこの場から離れたいんだよ。あしたアカネが奢ってくれればいいから………」 ガシャーーン‼ ‼‼ レジの近くの客が水の入ったグラスを落として割ってしまった。  「ん?」 「…………」 ラセツは覚悟した。  苛められることを……
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