Chapter-1-

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「たく・・・なんで俺が外掃除しなきゃならんのだ・・・」 瞬は何度も同じ事を言いながらビルの入口横で頬杖をついて座っていた。 掃除をする気は微塵もないようだった。 「あーあ・・・眠・・・zzz...」 とうとう居眠りを始めた。 すると、不意にビルの2階、事務所の窓が開き 「サボるなボケがぁ!!」 という怒号と共にバケツをひっくり返したような水が降ってきた。 というか舞が2階からバケツに入れた水を瞬にぶちまけた。 当然のように瞬は水を頭からかぶりびしょ濡れになった。 そして追い討ちをかけるようにバケツが瞬に降ってきて、脳天にクリーンヒットした。 「あで!てめ、舞!!何してんだ馬鹿!!」 「馬鹿はあんただ!!仕事しろ!」 こう言われてしまっては何も言い返せない サボっていたのは事実だから。 「・・・チッ!分かったよ分かりましたよ!やればいいんだろやれば!」 そう吐き捨てて瞬は今度こそ掃除を始めた。
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