灼熱スクランブル

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灼熱スクランブル

噎せるような 暑さの中 ただ 歩いて ひたすら 歩いて さもなくば 飲み込まれてしまいそう 喧騒の隙間 見落とさずに入り込んで 膨張してゆく それが 何なのか ともすると 暑さだけのせいではない 纏わりつく 僕を捕まえようと手を伸ばす それが 何なのか 本当は とっくに 気付いている 僕は とっくに気付いている それでも ただ 歩くしか ひたすら 歩くしか
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