一、

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彼の車に乗って、私の家まで送ってもらう。 朝の日差しが容赦なく降り注いで少し後悔してしまう。 彼とまたやってしまった…。 私は彼の奥さんをよく知っている。 彼女は私の友達。 彼は私を降ろしたら、車内をくまなく掃除するだろうから、奥さんは知らずに私が乗った助手席に乗るだろう。 いつもクールな彼女が私達の事を知ったらどんな顔をするのだろう。 勘が鋭い彼女の事だから既に知っているだろうか。 なぜか愉快な気持ちになる。 罪悪感が不思議とない。 だって彼女も友達だから。
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